6月の思い出

毎年6月になると、内田辰也を思い出す。

私の親友である。

彼は福岡県出身で上京し、縁あって高崎市に住んでいた。

彼の趣味はバイクで休みのたびに慣れない土地をバイクで走り回っていた。

当時人気のあったチェッカーズのドラム担当、クロベエと同級生ということが彼の

自慢で、良くクロベエの話を聞かされていた。

昭和60年6月、その日彼は軽井沢にツーリングに行き、寮まであと僅かという所

で事故に遭い亡くなった。

一報を受けすぐに駆け付けたが、病院に運ばれた時すでに息はなかった。

福岡ということもあり、通夜、告別式とも高崎市の善勝寺で行われた。

何が起きているのか理解できず涙も出なかった。

当時大ヒットしていた曲は中村あゆみさんの「翼の折れたエンジェル」

強く印象に残っている。

今日も建物診断や完了検査、現場確認等一日動きまわり相当の距離を運転

する。

彼のためにも安全運転に徹したい。

6月になると必ず思いだす悲しい思い出である。